【引け後のリリース】JTが9月をメドに飲料製品の製造販売から撤退

引け後のリリース

■5日に12月決算の発表を予定し今期の予想に注目

JT<2914>(東1)は4日の大引け後、JT飲料製品の製造販売事業から撤退することを本日開催の取締役会で決議し、JT飲料事業部およびジェイティ飲料株式会社で行っているJT飲料製品の製造・販売を、2015年9月末を目途に終了することを予定すると発表した。「桃の天然水」ブランドを中心とした清涼飲料水などが該当し、撤退する事業の売上収益は約500億円(2014年3月期)。2014年12月期の業績への影響はないとした。12月決算の発表は2月5日の予定となっている。
発表によると、同社は1988年に飲料事業に参入し、以来「ルーツ」や「桃の天然水」などの商品を提供してきた。しかしながら、飲料市場全体が成熟し、事業規模が優劣を決する構造にあることや商品ライフサイクルが短期化する中で、安定的且つ継続的な収益基盤を確保するためには、積極的な販促活動で規模を追求しつつ、高品質・独自性を追求した商品を短期間で開発し続けることが不可欠な厳しい事業環境にあり、経営資源の配分など全体最適の観点から、2015年9月末を目途にJT飲料製品の製造販売事業から撤退することとした。2014年12月期の業績への影響はなく、15年12月期への影響は未定とした。

JTの株価は昨年11月に4193円の昨年来高値をつけ、その後は1月の3101円を下値にモミ合い、本日の終値は3350円(154.5円高)。2月5日に12月決算の発表を予定し、この席で今期の予想をどう打ち出すかが注目される。

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