【注目銘柄】ワイエイシイホールディングスは18年3月期も大幅増収増益予想、16年高値を突破すれば上げ足速める可能性

注目銘柄

 ワイエイシイホールディングス<6298>(東1)(旧ワイエイシイが17年4月から持株会社に移行して社名変更)に注目したい。液晶ディスプレイ関連やメカトロニクス関連などの各種自動化装置を展開している。高水準の受注残を背景に18年3月期も大幅増収増益予想である。株価は1月の年初来高値、そして16年7月の高値に接近している。これを突破すれば07年来の高値圏となって上げ足を速める可能性がありそうだ。

■18年3月期も大幅増収増益予想

 5月15日発表の17年3月期連結業績は、売上高が16年3月期比15.3%増の294億52百万円、営業利益が同28.3%増の10億36百万円、経常利益が同2.1倍の11億22百万円、純利益が同28倍の7億90百万円だった。

 一部案件の納期遅れなどで計画を下回ったが大幅増収増益だった。ディスプレイ関連は一部案件の納期遅れなどで計画を下回り6.8%減収だったが、メカトロニクス関連はM&Aで子会社化したワイエイシイガーターの通期寄与やワイエイシイエレックスの新規連結で50.0%増収だった。クリーニングその他装置も1.2%増収と堅調だった。利益面ではディスプレイ関連の収益性改善も寄与した。

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比18.8%増の350億円、営業利益が同93.0%増の20億円、経常利益が同33.6%増の15億円、純利益が同26.5%増の10億円としている。

 17年3月期末の受注残高が16年3月期末比20.3%増の209億74百万円と高水準であり、ワイエイシイエレックスの通期連結も寄与して大幅増収増益予想である。液晶ディスプレイ・半導体関連の高水準の設備投資を背景に18年3月期も好業績が期待される。

■株価は戻り歩調で16年12月高値目指す

 株価は5月22日に1584円、25日に1583円まで上伸し、1月の年初来高値1665円、そして16年7月の高値1689円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破してモミ合いから上放れる動きだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。1月高値と16年7月高値を突破すれば07年来の高値圏である。そして1600円台のフシ突破の形となってとなって上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)

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