日本精密はカンボジア新工場の竣工と特別利益の計上を発表

■操業は10月上旬を予定

 時計バンドのОEM製造最大手の日本精密<7771>(JQS)は22日引け後、カンボジア新工場の竣工と特別利益の計上を発表した。

 時計関連部品の製造の中心地であった中国は、人件費の高騰、労働者・熟練工の不足、オーナー高齢化と後継者難による生産設備の老朽化などの構造的な問題で、部品メーカーの廃業、撤退が進んでいる。

 そのような状況下、ASEAN地域で一貫生産体制と、安定的な部品供給体制を構築している同社は、新規国内時計製造会社向け製品の安定的生産と継続供給を実現するため、現在のカンボジア工場の敷地内に新工場を建設し、安定的な部品供給体制を構築した。操業は10月上旬を予定している。

 なお、新規国内時計製造会社との長期安定製品供給に関する合意書の締結により、生産準備金として、2億円を受取る予定で、今第2四半期間中に特別利益として計上する。生産準備金は、18年3月期中に予定しており、新工場の第1回目の出荷後にも受領する予定。

 但し、5月15日付で発表した今3月期の業績予想に対する影響はないとしている。

 ちなみに、今期通期連結業績予想は、売上高85億27百万円(前期比5.6%増)、営業利益77百万円(前期△3億57百万円)、経常利益06百万円(同△4億80百万円)、純利益3億51百万円(同△3億39百万円)と増収大幅増益で黒字転換を見込む。

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