ヤマト・インダストリーがストップ高、「カゴ台車」の大手で年末の物流繁忙を材料視の見方

株式市場 銘柄

■第2四半期の赤字をハネ返して急伸し材料株妙味の強さ見せつける

 ヤマト・インダストリー<7886>(JQS)は15日、10時30分にかけてストップ高の212円(50円高)まで上げ、その後は13時を過ぎてもストップ高買い気配が続いている。物流倉庫などでの搬送運搬・移動に用いられるロールボックスパレット(通称カゴ台車)を日本で最初に販売し、トップシェア企業。15日付の日本経済新聞・朝刊が「年末配送、時給が高騰、人材争奪激しく」などと伝え、連想買いや思惑買いが流入したとの見方が出ている。

 10月中旬までは150円前後で小動きを続けてきたが、宅配業界の人手不足や超繁忙に関する報道などが材料視されて数日間で280円台まで急伸した。今回の急伸は、11月13日に発表した第2四半期決算(17年4~9月累計、連結)が各利益とも前年同期比で赤字に転換したにもかかわらずであり、材料株妙味の強さを見せつける展開になった。

 価格帯別の出来高分布を見ると、220円どころと240円どころで過去、売買が盛り上がった形跡があるとされ、これらの水準を抜いて上値を追うかどうが焦点になるようだ。(HC)

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