【株式評論家の視点】グリムスはエネルギーコストソリューション事業が好調、通期利益予想の増額が視野に入る

株式評論家の視点

 グリムス<3150>(JQS)は、「2016中期経営計画」において、顧客基盤を活用した収益の強化や新規商材の販売促進による営業利益の増加を目指してきたが、「2017中期経営計画」では、これまで築いてきた顧客基盤を活用し、新たな事業領域としてスタートした小売電気事業を推進することで、売上と利益の増加を目指している。

 エネルギーコストソリューション事業において、電力基本料金削減 コンサルティング、LED照明の販売、電子ブレーカー既存顧客のリースアップに伴うリプレイス販売、電力料金 の削減を目的とした電力の取次、業務用エアコンや冷凍機などの省エネ商品の販売、スマートハウスプロジェクト事業において、住宅用太陽光発電システムや蓄電池等のエネルギー関連商品の販売、4月より新たな事業セグメントとなった小売電気事業において、電力の小売を推進するなど、創エネルギー・省エネルギー・蓄エネルギーといったエネルギーに関連する様々な商品・サービスを提供している。

 11月14日大引け後に発表した今2018年3月期第2四半期業績は、売上高41億5200万円(前年同期比11.1%増)、営業利益5億5600万円(同30.7%増)、経常利益5億9000万円(同28.8%増)、純利益3億7900万円(同35.0%増)だった。 エネルギーコストソリューション事業で、電子ブレーカー既存顧客のリースアップに伴うリプレイス販売、電力料金の削減を目的とした電力の取次、業務用エアコンや冷凍機などのセット販売やクロスセルが好調に推移し、営業利益は10月26日に増額した予想数値に着地。

 今18年3月期業績予想は、売上高90億円(前期比26.6%増)、営業利益8億3000万円(同10.4%増)、経常利益9億2000万円(同14.7%増)、純利益5億5900万円(同10.6%増)を見込む。年間配当予想は、25円(第2四半期末15円、期末10円)継続を予定している。

 株価は、4月12日安値748円、5月22日安値750円と売り直されて二番底形成から9月27日に年初来の高値1980円と上昇。その後、1600円どころを下値に中段でモミ合っていたが、第2四半期決算好調も好材料出尽くしと受け止められ11月15日安値1380円と下げている。エネルギーコストソリューション事業が好調に推移しており、通期利益予想の増額が視野に入る。26週移動平均線に接近する場面があれば、買リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る