【どう見るこの相場】クリスマス休暇入りや好材料出尽くしで方向感に欠ける可能性

どう見るこの相場

 今週12月18日~22日は、クリスマス休暇入りで海外投資家の参加が減少し、方向感に欠ける展開が想定される。また前週13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)がほぼ市場予想どおりの結果となり、米税制改革も法人税率21%で年内に成立する公算が強まったため、好材料出尽くし感にも注意が必要となりそうだ。

■日経平均株価は方向感に欠ける展開、好材料出尽くしにも注意

 前週(12月11日~15日)の日経平均株価は、週初11日が127円高と好調にスタートしたものの、その後は4日続落となって方向感に欠ける展開だった。13日の米FOMC後に、為替が1ドル=112円近辺までドル安・円高方向に傾いたことも影響した。米FOMC後に連日で史上最高値更新の展開となったダウ工業株30種平均株価とは対照的な動きだった。

 今週(12月18日~22日)は、クリスマス休暇入りで海外投資家の参加が減少し、方向感に欠ける展開が想定される。

 また前週13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)がほぼ市場予想どおりの結果となり、パウエル氏のFRB(連邦準備制度理事会)議長就任に伴って利上げペース鈍化の見方が優勢になる可能性が指摘されている。このため為替に関してはドル安・円高方向に傾く可能性がありそうだ。

 さらに米税制改革については、米共和党指導部が15日に連邦法人税率を18年から21%に引き下げる大型減税法案を最終決定した。これによって年内に可決・成立する公算が強まったため、好材料出尽くし感にも注意が必要となりそうだ。

■値動きの良い中小型株を個別物色

 物色面では、海外投資家がクリスマス休暇に入ることが予想されるため、個人投資家中心の資金が、値動きの良い好業績株、テーマ株、直近IPO銘柄など、中小型株を個別物色する可能性が高いだろう。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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