【注目銘柄】パーソルホールディングスは地合い悪化の影響が一巡して上値試す、18年3月期増収増益・増配予想

注目銘柄

 パーソルホールディングス<2181>(東1)に注目したい。傘下にパーソルテンプスタッフ(旧テンプスタッフ)やパーソルキャリア(旧インテリジェンス)などを置く人材サービス大手である。18年3月期は増収増益・増配予想である。減損損失計上で純利益を減額したが、新規連結で売上高を増額した。株価は1月高値から反落したが、地合い悪化の影響が一巡して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益・増配予想

 18年3月期の連結業績予想は、2月14日に売上高を550億円増額、純利益を35億33百万円減額した。売上高は豪州の人材サービス・メンテナンス事業大手PROGRAMED社の新規連結が寄与する。純利益はPERSOLKELLYセグメントにおける減損損失55億77百万円計上が影響する。営業利益と経常利益、および配当は据え置いた。

 修正後の連結業績予想は売上高が17年3月期比23.7%増の7323億円、営業利益が7.8%増の360億円、経常利益が6.9%増の365億円、そして純利益が4.8%増の186億67百万円とした。配当予想は1円増配の年間18円である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比15.3%増の4950億85百万円、営業利益が2.4%増の258億99百万円、経常利益が1.5%増の261億04百万円だった。純利益は減損損失を計上して27.6%減の108億72百万円だった。旺盛な需要を背景に派遣・BPOセグメントが10.4%増収、リクルーティングセグメントが10.4%増収と順調に伸長した。PERSOLKELLYセグメントは2.2倍増収で営業赤字が縮小した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が67.6%、営業利益が71.9%、経常利益が71.5%、純利益が58.2%である。やや低水準の形だが、第4四半期からPROGRAMEDセグメントが寄与する。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は地合い悪化の影響が一巡して上値試す

 株価は1月5日の上場来高値2930円から反落し、地合い悪化も影響したが、2月6日の直近安値2412円から切り返し、2月15日には戻り高値2760円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線を素早く回復した。地合い悪化の影響が一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る