【狙い場・買い場】ブラザー工業出直りの気配、上場来高値は昨年12月の2331円、今期2ケタ増益

狙い場・買い場

ブラザー工業<6448>(東1)は、2000円台を回復し出直りの雰囲気を強めている。昨年来高値は14年12月8日の2331円。

内閣府が11日発表した1月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比1.7%減の8389億円と市場予想を上回ったことから、下値を確認した関連銘柄として見直される可能性があり注目したい。

同社は、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業、パーソナル・アンド・ホーム事業、マシナリー・アンド・ソリューション(M&S)事業、ネットワーク・アンド・コンテンツ事業、工業用部品事業のほか、新規事業を行っている。

今2015年3月期・第3四半期業績は、売上高が5214億2200万円(前年同期比15.4%増)、営業利益が458億0700万円(同49.0%増)、経常利益が423億9700万円(同75.6%増)、純利益が480億5300万円(同4.1倍)に着地。産業機器が好調なM&S事業の業績拡大や、為替の円安効果が加わり好調を持続。

通期業績予想は、売上高が7100億円(前期比15.1%増)、営業利益が550億円(同27.0%増)、経常利益が515億円(同44.6%増)、純利益が535億円(同2.8倍)と大幅増益を見込む。年間配当は30円(同6円)を予定している。

株価は、昨年12月8日につけた上場来の高値2331円から2月6日安値1872円まで調整。3月4日安値1912円と売り直されて下値を確認し上昇している。中期経営計画の最終年度となる来16年3月期売上高7500億円、営業利益580億円の目標達成に向け、今夏に刈谷工場で工作機械の新棟着工と減速機を生産する子会社のニッセイも設備更新や効率化投資を実施する計画で、期待感は高まる。今期予想PER10倍台と割安感があり、調整一巡感も出ており上値抵抗線の13週移動平均線を突破するか注目したい。(N)

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