【配当特集】イワキは、20年11月期営業利益21億円目標を掲げる、月足一目均衡表の基準線が下値

配当特集

【利益還元に積極的な「魅力ある企業」(配当)】

 イワキ<8095>(東1)は、医薬品・医薬品原料などを主力とする企業集団で、健康に奉仕することをモットーに、一般用医薬品および健康食品を薬局、薬店、ドラッグストアへ供給しているほか、医薬品原料、機能性食品原料、化粧品原料、食品原料などを国内外の約1,000社から仕入れ、約3,000社の取引先へ供給している。また、同社はグループ企業においてジェネリック医薬品の製造、表面処理薬品の製造などの機能を持つ。グループ企業と力を合わせ、高品質の自社開発品や高い信頼性を持つ受託加工品・OEM製品も市場へ供給を続けている。

 同社グループは、2016年1月に中長期ビジョンVision“i-111”を発表し、創業111周年を迎える2025年までに実現する定量・定性的目標(2025年11月期売上高1,000億円以上、No.1マーケットシェア、ROIC=10.0%)を定め、達成に向け各種施策に取り組んでいる。計画2年目である17年11月期の時点において、既に第一段階目標値を達成したことから、今18年11月期から3か年の中期経営計画の定量目標を再策定した。20年11月期売上高650億円、営業利益21億円、ROIC=7.0%達成を目指し取り組んで行く。

 今18年11月期第1四半期業績実績は、売上高135億5300万円(前年同期比3.5%増)、営業利益7900万円(同77.3%減)、経常利益9400万円(同76.8%減)、純利益4500万円(同91.5%減)に着地。

 今18年11月期業績予想は、売上高590億円(前期比2.8%増)、営業利益14億円(同10.9%減)、経常利益14億5000万円(同18.5%減)、純利益9億5000万円(同23.5%減)を見込む。年間配当予想は、6円(第2四半期末3円、期末3円)を予定している。

 株価は、1月10日の年初来高値555円から2月14日に年初来安値376円まで調整。その後は、460円どころを上値としたモミ合いから4月17日安値380円と売り直されている。また同社グループのメルテックス株式会社は、3月28日に日立化成のプリント配線板用薬品事業を譲り受ける契約を締結したと発表。同社の配線板・半導体パッケージ用めっき薬品と表面処理剤の製品ラインアップが、一段と拡充する見通しで、日本・韓国・中国大陸・台湾地域・香港・東南アジアなどで売上拡大が見込まれる。今期予想PER13倍台・PBR0.72倍と割安感があり、配当利回りは1.5%と東証1部全銘柄平均の予想利回り水準。月足一目均衡表の基準線が下値として意識されており、ここからの押し目は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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