【話題株】イオンは東南アジア展開やウナギ確保への取り組みなど注目される

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■この夏「土用丑の日」に向けて材料性が豊富と期待する様子が

 イオン<8267>(東1)は25日の後場寄り後、2383.5円(14.5円高)まで上げ、6月13日につけた2007年以来の高値2454.0円に迫った。JPモルガン証券が目標株価を1500円から2000円と引き上げたと伝えられたが、このところは、20日、カンボジアの首都プノンペンで2店目となるショッピングモール「イオンモール セン ソック シティ」のにオープンセレモニーを開催し、「カンボジアの首都に東南アジア最大の店舗開業」(NHKニュースWEB6月20日18時41分)などと大々的に伝えられ、注目されている。

 この2号店は、「プノンペン北部の住宅開発が進む地域にオープンし」「東南アジアにあるイオンの店舗としては最大となる8万5000平方メートルの売り場に200余りの店が入り」「来年は、さらにベトナムとインドネシアで新たなショッピングモールを開業する予定」(同)だという。また、「同日会見したイオングループ幹部は同国で3号店の出店も検討する方針を明らかにした」(日本経済新聞6月21日付朝刊)と伝えられた。なお、カンボジアの首都プノンペンでは、マンション開発のラ・アトレ<8885>(JQS)が、日本の上場デベロッパーとしては初の分譲タワーマンションを建設中でもある。地理的には、この2店舗からおおむね等距離の同市中心街区になる。

 イオンは、また、6月18日付で、ウナギの資源保護と日本の食文化の維持などを目的とする「ウナギ取り扱い方針を策定」と発表し、ニホンウナギより肉厚のインドネシア産ウナギの増産に取り組むことなども発表した。株式市場関係者の間では、上値指向型の株価と併せ、この夏は「土用丑の日」に向けて材料性が豊富になってきたと期待する様子がある。(HC)

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