ダイキョーニシカワは売り一巡期待、19年3月期減益予想だが上振れ余地

株式市場 銘柄

 ダイキョーニシカワ<4246>(東1)は、自動車用樹脂部品を主力として、バスユニット部材などの住宅関連も展開している。19年3月期は減価償却費増加などで減益予想としているが、第1四半期の進捗率が順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は年初来安値を更新する展開だが、売り一巡して反発を期待したい。

■自動車用樹脂部品を主力に住宅機器も展開

 バンパーやインストルメントパネルなどの自動車用樹脂部品を主力として、バスユニット部材などの住宅関連も展開している。自動車関連はマツダ<7261>が主要販売先である。

■19年3月期は償却増で減益予想だが上振れ余地

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比0.6%増の1730億円、営業利益が18.0%減の148億円、経常利益が21.6%減の147億円、純利益が17.4%減の103億円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間34円(第2四半期末17円、期末17年)としている。
 第1四半期は売上高が前年同期比8.8%増収、営業利益が6.3%減益、経常利益が13.2%減益、純利益が11.6%減益だった。地域的には中米・北米が低調だったが、国内、中国・韓国、アセアンが好調に推移し、全体として増収だった。利益は新製品量産準備費用や研究開発費の増加の影響で減益だった。

 通期ベースでも、東広島市の新拠点設立に向けて設備投資が増加し、それに伴って減価償却費や量産準備費用が増加する。また働き方改革の推進に伴う費用、海外における金型売上の減少なども影響する見込みとしている。ただし第1四半期の進捗率は売上高25.9%、営業利益25.9%と順調である。通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■株価は売り一巡して反発期待

 株価は5月の年初来高値2066円から反落して水準を切り下げ、8月28日には年初来安値となる1430円まで下押した。年初来安値を更新する展開だが、売られ過ぎ感を強めている。8月28日の終値は1467円、今期予想連結PERは約10倍、時価総額は約1084億円である。売り一巡して反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る