パイプドHDのグループ会社は国内初となるマイナンバーカードとブロックチェーンを用いたネット投票システムの実証実験に成功

■今回の実証実験では実証フィールドをつくば市が提供

 パイプドHD<3919>(東1)のグループ会社のVOTE FORとパイプドビッツは、国内初となるマイナンバーカードとブロックチェーンを用いたネット投票システムをつくば市に提供し、実証実験に成功した。

 今回の実証実験では、実証フィールドをつくば市が提供し、VOTE FORが投票プランニングを行い、パイプドビッツがネット投票システムを開発した。

 VOTE FORは、一般社団法人ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構(TOPIC)、パイプドビッツと協力し、国内初となるマイナンバーカードとブロックチェーン技術を用いたネット投票システムを開発した。

■公職選挙等で求められる厳正な個人認証と秘密投票、投票データの非改ざん性を証明することに成功

 同システムは、2018年8月28日につくば市が開催した「平成30年度つくば Society 5.0 社会実装トライアル支援事業」を選出するコンテストの最終審査において、期日前投票と合わせて6日間に渡り使用された。実証実験では、同システムにマイナンバーカードとブロックチェーン技術を用いることにより、公職選挙等で求められる厳正な個人認証と秘密投票、投票データの非改ざん性を証明することに成功した。

■マイナンバーカードの情報を読み取るとで投票権を有することを証明

 このシステムでは、マイナンバーカードの情報を読み取ることで投票権を有することを証明し、電子証明書の署名用パスワードを入力することで投票者本人による投票であることを証明した。

■投票内容を暗号化し、秘密投票を実現

 また、マイナンバーカードに含まれる公開鍵/秘密鍵のキーペアと、独自で用意した公開鍵/秘密鍵を活用することで、投票内容を暗号化し、投票者情報と投票内容を分離して管理した。これにより、システム管理者であっても投票者情報と投票内容を紐づけて知ることはできない仕組みにし、秘密投票を実現した。

■投票データの改ざんや消失を防止

 さらに、投票者情報と投票内容を別々のサーバで管理するとともに、データの改ざんが困難なブロックチェーン技術によって処理することで、投票データの改ざんや消失を防止した。ブロックチェーンは、分散型台帳技術とも呼ばれ、ネットワークを通じて情報を共有し、取引を分散して記録するのが特徴。データの一部が改ざんされても他に同じデータが保存されているため、データの改ざんを防ぐことができる。

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