【株式市場】円高など響き主な株価指数は反落だが新上場3銘柄は好発進

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万9471円12銭(275円08銭安)、TOPIXは1568.82ポイント(23.19ポイント安)、出来高概算(東証1部)は22億9915万株

チャート5 26日後場の東京株式市場は、円相場が14時にかけて一時約1カ月ぶりに1ドル118円台の円高基調になったため、引き続き手控え気分が強く、ファナック<6954>(東1)キヤノン<7751>(東1)などの軟調が続き、日経平均は前場の安値1万9397円01銭(349円19銭安)から50円ほど持ち直した程度の水準で一進一退を続けた。財務省が朝発表した前週の海外投資家動向が6週ぶりに売り越したと伝えられたことも手控え要因になり、東証マザーズ指数や日経JASDAQ平均も安い。

 中で、本日は3月期末の配当や優待を得るための権利付き最終日になるため、配当や優待狙いの下値買いはけっこう活発だったもよう。米WTI原油の持ち直しを好感して国際石油開発帝石<1605>(東1)などの資源株が高く、業績予想を昨日減額した住友商事<8053>(東1)は小安い程度で推移。昨日新規上場のAiming(エイミング)<3911>(東マ、売買単位100株)などが高く、3月19日に上場したヒューマンウェブ<3224>(東マ)は割安感の見直しや第三者割当による資金調達などが好感されて急伸した。

◆本日も3銘柄が新規上場となり、すべて公開価格を上回る初値がついた。

プラッツ<7813>(東マ、売買単位100株)は介護用ベッドなどを製造し、11時5分に公開価格3260円に対し41%高の5550円で初値がつき、後場6450円まで上げ、大引けは5030円となった。

日本動物高度医療センター<6039>(東マ、売買単位100株)は10時20分に公開価格1130円に対し44%高の1630円で初値がつき、1761円まで上げ、大引けは1640円となった。

モバイルファクトリー<3912>(東マ、売買単位100株)は位置情報連動型ゲームなどを開発し、13時9分に公開価格1410円のほぼ2倍の2812円で初値がつき、高値は3250円、終値は2358円となった。

 東証1部の出来高概算は22億9915万株(前引けは11億6089万株)、売買代金は2兆7959億円(同1兆3662億円)。1部上場1876銘柄のうち、値上がり銘柄数は242(同175)銘柄、値下がり銘柄数は1558(同1611)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は2業種(前引けも2業種)となり、値上がり業種は石油・石炭、鉱業のみだった。

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