【業績でみる株価】SHIFTは二番底形成の展開、増額の今期利益に上振れの可能性

業績で見る株価

SHIFT<3697>(東マ・売買単位100株)は、収益源のソフトウェアテスト事業の伸長により今8月期は前期比2.4倍の営業増益を確保する見通しと業績は好調。下げ歩調だった株価は二番底をつけた可能性があり見直し場面を向かえそうだ。

同社は主力事業のソフトウェアテスト事業が銀行や証券など金融業界向けに好調なほか、ゲーム業界向けにも伸びている。このため、今8月期業績を上方修正して、売上高30億4300万円(同41.5%増)、営業利益2億9300万円(同2.4倍)、経常利益2億8500万円(同2.3倍)、当期純利益1億9000万円(同27.3%増)と大幅な増収増益見通しとしている。とくに、第1四半期決算で早くも今8月期を上方修正したわけだが、それでもなお第1四半期での営業利益進捗率が29.0%と目安の25%を上回っているため通期利益はさらに上振れする可能性はありそうだ。

昨年11月に上場、初値1200円に対し11月21日に2080円と買われた。12月26日には895円まで調整したが、上方修正を好感し1月には1712円まで戻している。3月19日に931円まで再度、下押したものの12月安値を下回らなかったことで二番底をつけたものとみられる。

11月高値から一番底までの下げ率は約56.9%に達しており、新規上場銘柄の多くが高値からの調整が60%前後で底打ちとなっていることからみて底値には届いているものとみられる。

ただ、信用買残高130万株は重く上値には厚いシコリ玉があるため、一気に全値戻しは無理だろうが、1700円前後への戻りは期待できそうだ。

無配だが、予想1株利益は68.7円で27日の終値1053円はPER15倍台はとくに割高ということでもない。

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