科研製薬の20年3月期第3四半期は営業利益12.7%増

■研究開発費などの販管費が減少

科研製薬<4521>(東1)は3日、2020年3月期第3四半期(2019年4月~12月)の連結業績を発表した。

 営業利益は224億32百万円(前年同期比12.7%増)となった。販売費及び一般管理費が減少した。主な要因は、研究開発費が47億41百万円(同38.8%減)となったことによる。売上高は701億78百万円(同3.3%減)、経常利益は 228億29百万円(同12.7%増)、四半期純利益は155億54 百万円(同9.2%増)となった。

 セグメントの取り組みは、薬業では医薬品・医療機器は、売上高は683億90百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は213億30百万円(同13.5%増)となった。爪白癬治療剤「クレナフィン」、癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」の売上は前年並みとしたが、関節機能改善剤「アルツ」、高脂血症治療剤「リピディル」の売上減少などにより減収となった。背景には、ジェネリック医薬品を含む競合品や薬価改定による影響などがあったとしている。農業薬品の売上は前年並みだった。

 不動産事業では、売上高は17億87百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は11億01百万円(同0.2%減)となった。主な収入は文京グリーンコート関連の賃貸料である。

 20年3月期の連結業績予想は、当初予想を据え置き、売上高が前期比1.3%減の929億円、営業利益が同9.3%減の223億円、経常利益が同9.1%減の227億円、純利益が同9.4%減の161億円の見通しとしている。

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