【狙い場・買い場】平河ヒューテック底離れ、根気も2ケタ増益で9期ぶりに最高益更新

狙い場・買い場

平河ヒューテック<5821>(東1)の今期は9期ぶりに過去最高益を更新する見通しで割安感があり注目したい。株価は下値圏でのモミ合いを上放れてきた。8日終値は1408円、年初来高値は1488円(3月2日)となっている。

同社グループは、同社(平河ヒューテック株式会社)、子会社18社により構成されており、電気・電子産業を支えるエレクトリックワイヤーの全般とネットワーク機器・光中継システム等の伝送・放送機器及び電線ケーブル技術を応用した医療チューブ等の製品の開発・設計・製造・販売・サービスを主たる業務としている。

同社グループを取り巻くエレクトロニクス業界においては、ビッグデータ関連市場やエネルギー産業関連市場の需要が引き続き拡大基調で推移していることから、主力の半導体製造装置関連ケーブル、デジタル機器用ケーブル、エネルギー産業関連ケーブル及び車載用ケーブル等の売上が堅調に推移している。

前2015年3月期業績実績は、売上高247億7500万円(前の期比6.3%増)、営業利益11億9900万円(同53.9%増)、経常利益14億0800万円(同73.4%増)、純利益9億4100万円(同39.1%増)に着地。 年間配当は22円を予定している。

今16年3月期業績予想は、売上高260億円(前期比4.9%増)、営業利益14億3000万円(同19.3%増)、経常利益14億6000万円(同3.7%増)、純利益9億6000万円(同2.0%増)と9期ぶりに過去最高益を更新する見通し。年間配当は24円(同2円増)と増配を予定している。

ビッグデータ関連市場やエネルギー産業関連市場の需要拡大を背景に、半導体製造装置関連ケーブル、デジタル機器用ケーブル、エネルギー産業関連ケーブル及び車載用ケーブル等の電線・加工品分野は引き続き堅調に推移すると予想されており、通期業績予想は達成され9期ぶりに最高益を更新する可能性は高い。今期予想PER12倍台、PBR0.64倍と割安感があり、上昇基調を強めると予想される。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る