生化学工業の15年3月期の売上高はジェル・ワンの出荷増加したが、国内の薬価引下げ等の影響で微減

利益面については新生産設備稼働に伴う減価償却費増加が響き減益となる

 生化学工業<4548>(東1)の15年3月期業績は、円安効果や米国向けジェル・ワンの出荷が増加した一方で、国内における薬価引き下げや、米国向けスパルツの出荷が前期に高水準だった反動を受け売上高は微減となった。利益面についても新生産設備稼働に伴う減価償却費増加により売上総利益が減少したことに加え、開発テーマ進展に伴い研究開発費が大幅に増加したことで減益となった。

 15年3月期連結業績は、売上高295億22百万円(14年3月期比0.3%減)、営業利益23億83百万円(同51.7%減)、経常利益40億08百万円(同31.8%減)、純利益36億50百万円(同23.1%減)であった。

 同社の事業は、医薬品事業(国内医薬品、海外医薬品、医薬品原体)、LAL事業に分かれている。

 医薬品事業の国内医薬品の売上高は、168億98百万円(同6.1%減)であった。
 関節機能改善剤アルツは、市場全体の数量ベースでの伸び率がマイナスに転じるなかで、医療機関納入本数と当社出荷本数が増加したが、当社売上は、薬価引き下げの影響により減少した。
 眼科手術補助剤オペガンは、厳しい競合環境下で医療機関納入本数は増加したものの、薬価引き下げの影響をカバーできず当社売上は減少。
 内視鏡用粘膜下注入材ムコアップは、医療機関納入本数がほぼ前期並み、当社売上は販売提携先の在庫調整の影響を受け減少。

 海外医薬品の売上高は、63億39百万円(同10.9%増)。
 5回投与の関節機能改善剤スパルツは、複数回投与製品のなかで3回投与の競合品が引き続き売上を伸ばしているが、米国現地販売は販売提携先の拡販努力により微減に留まった。当社売上は、前期における出荷が高水準だった反動を受け、減少。
 中国向けアルツは、医薬品市場の成長が続くなか、主要都市の大病院などで高い品質が評価され、現地販売及び当社売上が増加した。
 単回投与の関節機能改善剤ジェル・ワンは、米国現地販売の増加に加え、円安効果もあり、当社売上は増加した。なお、米国における事業拡大をさらに加速させていくことを目的として、14年10月の米国駐在員事務所開設に続き、15年5月に本社組織として北米戦略室を新設した。

 医薬品原体の売上高は、14億07百万円(同13.6%減)であった。ヒアルロン酸の市場環境が厳しさを増しており、減少した。
 これらの結果、医薬品事業の売上高は246億46百万円(同2.7%減)となった。

 LAL事業については、国内外におけるエンドトキシン測定用試薬の販売増加や円安効果により、売上高は48億76百万円(同14.2%増)であった。

 今期16年3月期については、円安効果に加えジェル・ワンや中国向けアルツ等の販売拡大で増収を見込んでいる。利益面については、為替評価益等の減少、税率の上昇(一過性低減要因の終了)の影響で経常利益、純利益については減益を見込んでいる。

 16年3月期連結業績予想は、売上高306億50百万円(前期比3.8%増)、営業利益24億円(同0.7%増)、経常利益38億円(同5.2%減)、純利益29億円(同20.6%減)を見込む。

 配当については、年間配当26円(第2四半期末13円、期末13円)を予想。

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