アルテリア・ネットワークスは調整一巡、21年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 アルテリア・ネットワークス<4423>(東1)は、通信・インターネットサービスを法人向けおよびマンション向けに展開している。21年3月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる展開でやや軟調だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■通信・インターネットサービスを展開

 丸紅<8002>系で、自社保有の光ファイバ網を活用した各種通信・インターネットサービスを、法人向けおよびマンション向けに展開している。マンション向けの一括提供型インターネット接続サービスは首位である。5G向け超高速回線サービスを強化する。

 20年9月にはSD-WAN技術を活用した通信サービス基盤を構築し、新たなサービスを提供すると発表した。事業開始は22年3月期第1四半期予定としている。

■21年3月期増収増益予想

 21年3月期連結業績(IFRS)予想は、売上高が20年3月期比1.4%増の522億35百万円、営業利益が2.1%増の88億54百万円、親会社所有者帰属当期利益が2.0%増の54億01百万円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比1.6%増の128億37百万円、営業利益が7.1%増の21億25百万円だった。ネットワークサービスが新型コロナウイルスによる企業活動停滞の影響を受けたが、インターネットサービスとマンションインターネットサービスが順調に拡大した。

 通期は、顧客の新規投資延期・抑制による受注活動の停滞など、新型コロナウイルスの影響が第2四半期以降に顕在化すると想定し、小幅な増収増益にとどまる予想としている。ただし保守的だろう。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる展開でやや軟調だが、調整一巡して出直りを期待したい。10月28日の終値は1693円、時価総額は約847億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る