ヒーハイストは新型コロナ影響で21年3月期2Q累計大幅減収・赤字、後半回復期待

(決算速報)
 ヒーハイスト<6433>(JQ)は11月12日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で需要が急減して大幅減収・赤字だった。通期も大幅減収・赤字予想としている。後半の緩やかな需要回復を期待したい。株価は小動きでモミ合い展開だ。業績悪化懸念を織り込み済みと考えられ、第2四半期累計業績に対するネガティブ反応は限定的だろう。

■21年3月期2Q累計大幅減収・赤字、後半の需要回復期待

 21年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比29.9%減の8億94百万円、営業利益が88百万円の赤字(前年同期は49百万円の黒字)、経常利益が87百万円の赤字(同45百万円の黒字)、純利益が61百万円の赤字(同31百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が急減して大幅減収赤字だった。直動機器は22.3%減収、精密部品加工は46.1%減収、ユニット製品は12.1%減収だった。なお四半期別の売上高を見ると、第1四半期は4億73百万円、第2四半期は4億21百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比20.8%減の18億37百万円、営業利益が86百万円の赤字(20年3月期は21百万円の赤字)、経常利益が89百万円の赤字(同25百万円の赤字)、純利益が94百万円の赤字(同3億42百万円の赤字)としている。

 新型コロナウイルスの影響で通期も大幅減収・赤字予想だが、後半の緩やかな需要回復を期待したい。

■株価は業績悪化懸念を織り込み済み

 株価は小動きでモミ合い展開だ。業績悪化懸念を織り込み済みと考えられ、第2四半期累計業績に対するネガティブ反応は限定的だろう。11月12日の終値は229円、時価総額は約14億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る