ALiNKインターネットは下値固め完了、22年2月期収益回復期待

株式市場 銘柄

 ALiNKインターネット<7077>(東マ)は天気予報専門サイト「tenki.jp」を運営している。21年2月期減収減益予想としているが、上振れ余地がありそうだ。また22年2月期の収益回復を期待したい。株価は戻り高値圏から反落して水準を切り下げたが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■天気予報専門サイト「tenki.jp」を運営

 天気予報・防災情報・季節情報を配信する天気予報専門メディアで、天気予報専門サイト「tenki.jp」運営(日本気象協会と共同運営)を主力としている。

 収入は運用型広告が9割以上を占める。20年2月期のPV数は約48億PV、また20年2月末時点のtwitterアカウントは約283万フォロワーだった。

■21年2月期減収減益予想、22年2月期収益回復期待

 21年2月期の業績(非連結)予想は、売上高が5億50百万円~6億20百万円(20年2月期比31.2%減~22.4%減)、営業利益が1億円~2億10百万円(同73.5%減~44.3%減)、経常利益が90百万円~2億円(同75.4%減~45.4%減)、そして純利益が1億10百万円~1億80百万円(同60.9%減~35.9%減)としている。気象庁ホームページ広告運用業務の影響を考慮してレンジ予想としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比20.0%減の4億75百万円、営業利益が37.5%減の1億93百万円だった。天候の安定(前年は10月の過去最強クラス台風19号の上陸でPV数も過去最大の特異的な数値を記録した反動)や、新型コロナウイルスによる外出自粛などの影響でPV数が減少し、広告単価も低下した。

 通期は新型コロナウイルスの影響や気象庁ホームページ広告運用業務の影響も考慮してレンジ予想としている。なお気象庁ホームページへのWeb広告掲載は1月12日に再開したが、売上への影響を算定中としている。

 第3四半期累計の進捗率は通期レンジ予想上限値に対して売上高が76.6%、営業利益が91.9%である。通期上振れ余地がありそうだ。また22年2月期の収益回復を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は20年9月の戻り高値圏から反落して水準を切り下げたが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。1月28日の終値は2258円、時価総額は約47億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る