クリーク・アンド・リバー社は「きんでん」との取り組み第3弾「VR教育ツール ナイフの使い方 切創災害コンテンツ」を共同開発

■素手でVR空間にあるものを操作

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東1)は、総合設備工事のリーディングカンパニーである きんでん<1944>(東1)と共同で、ナイフ使用時の危険性や誤った使い方による災害リスクをVR(仮想現実)空間内で体験できる「VR教育ツール ナイフの使い方 切創災害コンテンツ」を開発した。同コンテンツは、「VR電力量計アーク災害体感教育ツール」「VR高所作業車逸走災害体感教育ツール」に続く、3つ目のコンテンツとなり、C&R社がVRアプリケーションシステムを開発し、きんでんが教育シナリオの構築・監修を担当している。

 同コンテンツは、きんでん社内の労働災害の防止と高品質な工事施工の実施を目的に開発した。コントローラーが必要だった従来のコンテンツとは異なり、素手でVR空間にあるものを操作できるハンドトラッキング機能(ジェスチャーコントロール機能)を用いており、VRゴーグルを被りながら自身の手先を動かすことにより、VR空間内で手先の細やかな動きを再現することができる。正しいナイフの角度でのみ電線が剥ける設計となっており、ナイフが手に当たると切創災害が発生する。実際のダミーナイフと電線を持ちながら体験することも可能。

■「VR教育ツール ナイフの使い方 切創災害コンテンツ」

11.jpg

使用風景

 【開発の背景】 きんでん(URL: https://www.kinden.co.jp/)は一昨年より、経験の浅い施工系社員の危険感受性を向上させることを目的として、受講者が容易に利用可能な可搬型のVR技術を用いた教育ツールの開発をC&R社と行っており、これまでのVR教育ツールにおける教育効果を確認できたことから、第3弾のコンテンツについて検討してきた。その結果、特に若年層において災害が多く発生している、ナイフの使い方と切創災害を取り上げることにした。ナイフ使用時の危険性や誤った使い方による災害リスクを体感し、危険感受性を高めるための有効なツールの一つとして安全教育での活用が期待できる。

【本教育ツールの特徴】
・素手でVR空間にあるものを操作できるハンドトラッキング機能を使用
・VR空間内で自身が手先を動かすことにより、手先の細やかな動きが再現可能
・利き腕ならびにナイフの持ち方が選択可能
・機器の設置・設定作業が容易
・運搬が容易
・新規コンテンツの追加が容易

【本教育ツールのハードウェア仕様】
VRゴーグル Oculus Quest
・ディスプレイ 縦1440×横1600ドット、有機ELディスプレイ
・メモリ容量 64GB
・トラッキング 6DoF
・本体重量 571g
・利用者が見ている映像をディスプレイなどで映すことが可能(ミラーリング機能)
 ※Oculus Quest2でも動作確認済

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る