【注目銘柄】妙徳は2Q決算発表時の通期業績の上ぶれ期待を高め待ち伏せ買い一法

注目銘柄

 妙徳<6265>(JQS)は、今年8月11日に今2021年12月期第2四半期(2021年1月~6月期、2Q)累計決算の発表を予定し、その2Q累計業績を今年5月14日に上方修正し、12月期通期業績は期初予想の据え置きとしたが、2Q決算発表時に通期業績の上方修正もあるとも期待されており、割安修正買い再燃を待ち伏せするのも一考余地がありそうだ。来年1月1日には商号を現在の「妙徳」から「コンバム」へ変更を予定していることも、株価イメージの一新につながるとしてフォローの材料視されている。

■半導体装置、二次電池向けのロボット関連製品が続伸

 同社の今期2Q累計業績は、期初予想より売り上げが8900万円、営業利益が6000万円、経常利益が6500万円、純利益が4600万円それぞれ引き上げられ、売り上げ11億6900万円(前年同期比7.9%増)、営業利益1億8500万円(同11.8%増)、経常利益2億200万円(同27.2%増)、純利益1億3400万円(同12.3%増)と期初の減収減益予想が増収増益転換する。コロナ禍から経済活動が正常化に向かい、半導体装置や二次電池などの設備投資、関連メンテナンスの需要が増加、国内では物流業界や食品業界向けにロボット関連製品の新規展開を図っていることなどが寄与する。

 今12月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ22億円(前期比0.8%増)、営業利益2億6800万円(同21.0%減)、経常利益2億8800万円(同19.3%減)、純利益1億8900万円(同22.5%減)と前期のV字回復業績からの減益転換を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が不透明として期初予想据え置きとしたが、もともと同社の業績ガイダンスは保守的で、上方修正した2Q累計業績の進捗率からも業績上ぶれは有力で、前期業績と同様に2Q累計決算発表時の上方修正の再現が期待されている。なお商号変更は、創業70周年を契機に同社の主力製品のエジェクタ式真空発生器のブランド名「コンバム」を新商号とする。

■25日線で下値を固めPER13倍台、PBR0.5倍の割安修正に再発進

 株価は、昨年8月の前期業績の上方修正をテコに9月の2195円高値まで4割高し、今年1月の配当権利落ち後安値1663円から一時1930円までリバウンドしたが、今期業績の減益転換予想が響いて1600円台を出没し、今期2Q累計業績の上方修正も限定的な反応にとどまり25日移動平均線固めが続いている。やや値付き難はあるもののPERは、期初予想ベースで13倍台、PBRは0.54倍と割安であり、昨年9月高値2195円抜けから、昨年1月高値2391円へキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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