【話題株】ブシロードはストップ高目前で売買交錯、飛車角クラスの大材料『全部盛り』だが

■自社株買い、株式分割、株主優待、これ以上はしばらく望めないとの見方も

 ブシロード<7803>(東マ)は8月16日の前場、20.4%高の2739円(465円高)まで上げて大きく出直ったが、ストップ高の2774円(500円高)に35円届かず、前引けは2708円(434円高)となった。前週末取引日の8月13日、自己株式の取得(自社株買い)、株式分割、株主優待開始、などを発表。「株高材料の『全部盛り』相場」(市場関係者)になったが、今ひとつ伸びきれない印象。後場寄り後もストップ高には届かず2700円前後で推移している。

 今ひとつ伸びきれない要因としては、全体相場の地合いが悪く、日経平均の下げ幅が500円を超えるなどで、投資家の買い意欲が今一つ盛り上がらないことが挙げられている。また、市場関係者からは、「飛車角クラスの大型買い材料が3つ一度に発表され、驚きはあるものの、買った後になって、これを上回る大型材料が出る可能性はしばらく望めないと冷静になった投資家もいるのでは」といった推測も出ていた。

 自社株買いは、普通株式80万株(自己株式を除く発行済株式総数の4.89%)、取得総額20億円を上限として、2021年8月16日から同年11月30日まで実施する。

 株式分割は、21年9月30日(木曜日)最終の株主名簿に記録された株主の所有普通株式1株につき、2株の割合をもって分割する。

 株主優待は、毎年12月末現在の3単元(300株)以上保有の株主を対象とし、保有株数に応じてポイントを贈呈。ポイントは同社運営のECサイト「ブシロード オンラインストア」で1ポイント=1円相当として利用できる方式とした。

 2021年6月期の連結決算は、決算期を7月から6月に変更した初年度のため11ヵ月決算(2020年8月~21年6月)となり、連結営業利益は3.44億円だった。前の期は27.1億円。今期は13億円を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る