【話題】人工知能が囲碁で連勝しロゼッタなど「AI」関連株が活況高

■世界的な囲碁棋士イ・セドル九段と「AlphaGo」の対局12日にも決着か

 11日午前の東京株式市場では、全体相場が再び大きく下げたこともあり、材料株や次世代の産業テーマに乗る銘柄の値動きが活発化し、「AI」(人工知能)関連株の逆行高が目立っている。

 たとえば、自動翻訳システムのロゼッタ<6182>(東マ・売買単位100株)は昨日の15%高に続いて本日11時にかけては10%高の1845円(166円高)と戻り高値を更新し、電子データ解析などのUBIC<2158>(東マ・売買単位100株)は朝方の3%安から切り返して1.4%高と堅調相場に転換。テクノスジャパン<3666>(東1)も堅調転換して強い。

 この一因として、市場関係者の中には、米グーグルグループの英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能システム「AlphaGo」(アルファ碁)と世界的な囲碁のトップ棋士イ・セドル九段(李九段・韓国)との対局が3月9日、10日にソウルで行われ、人工知能の「アルファ碁」が2連勝と伝えられたことを挙げて注目し直す姿勢がある。

 この対局は9日から10、12、13、15日の日程で5回対戦と伝えられており、最終決着はまだ分からない。報道を総合すると、李九段は日本の井山裕太碁聖に勝利した世界的な実力者だ。

 ただ、2回戦終了後には「アルファ碁が完璧で終始リードできなかった」と語ったとされ、勝ち星の数で行けば最短で12日に勝敗がつく可能性はある。人工知能が勝った場合、株式市場では週明けに「AI」関連株が一段と人気化するとの見方も出ている。

 ほかに主な「AI」関連銘柄としては、SJI(2315)、DeNA(2432)、UKCホールディングス(3156)、テクノスジャパン(3666)、インタートレード(3747)、システムズ・デザイン(3766)、ユニリタ(3800)、フィスコ(3807)、RVH(6786)などが挙げられている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る