タカラバイオは新型コロナウイルスのラムダ株に特徴的なL452Q変異・F490S変異を検出するPCR試薬の販売を開始

 タカラバイオ<4974>(東1)は、新型コロナウイルスのラムダ株等に特徴的なL452Q変異とF490S変異を特異的に検出するリアルタイムPCR試薬を、2021年8月20日から受注を開始すると発表。

 同試薬は、既に発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用する。また、反応確認のための陽性コントロールも発売する。

 新型コロナウイルスには、ラムダ株を含む多くの変異株が報告されており、同試薬は、既に販売している変異検出試薬とともに用いることで、各種変異株の推定や新型コロナウイルス感染の疫学調査・研究に役立つものと考えられる。

●F490S変異=新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の490番目のアミノ酸が、野生型ではフェニルアラニン(F)であるところ、セリン(S)に変異したもの。また、L452R変異・L452Q変異は、スパイクタンパク質の452番目のアミノ酸が、野生型ではロイシン(L)であるところ、アルギニン(R)またはグルタミン(Q)に変異したもの。

●リアルタイムPCR試薬=同試薬は研究用試薬。体外診断用医薬品ではなく、保険適用されるものではない。詳細は製品情報サイトを参照。出荷開始日は9月6日を予定している。なお、同試薬は、群馬パース大学大学院 木村博一教授との共同研究を通じて製品化した。

●ラムダ株=ペルーで初めて報告された変異株で、WHOにより注目すべき変異株(Variants of Interest; VOI)に分類されている(2021年8月19日時点)。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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