アンジェスが朝安のあと急反発、米・加から巨額の助成金、新株予約権で需給悪化をともなう資金調達に頼る必要性が後退

コロナ 開発

■新型コロナ薬の開発に弾みつく期待

 アンジェス<4563>(東マ)は11月9日、取引開始後の358円(49円安)から急速に切り返し、取引開始から1時間50分になる午前10時50分に425円(18円高)をつけた。9日朝、カナダのバイオ医薬品企業Vasomune Therapeutics社(Vasomune社)と共同開発を進めるCOVID-19(新型コロナウイルス)治療薬AV-001に対し、米国防総省より追加で640万米ドルの助成金とカナダ政府の開発プログラムNRC IRAPより280万加ドルの助成金を獲得したと発表。がぜん、買い材料視されている。

 11月5日、日本国内で開発中の新型コロナDNAワクチン製剤の臨床試験について、一部項目で期待する効果を得られなかったと発表。株価は週明け8日にストップ安となっていた。9日の急反発については、まだ懐疑的な見方があるものの、一方では、巨額の助成金を相次いで確保したことにより、たとえば新株予約権の発行によって株式需給を悪化させるタイプの資金調達に頼る必要が当面なくなったと好感する見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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