【株式市場特集】東証2部株への「昭和」惜別投資をお勧め

株式市場 銘柄

 今週の当特集では、東証2部株への「昭和」惜別投資をお勧めすることとした。ターゲットは、バリュー株中のバリュー株となる東証第2部低PER・PBRランキングの両方で同時に上位にランクされる銘柄と、限定的な業界ながら主導権を握るニッチ・トップ銘柄である。残り2カ月半の期間限定で、もう一度パフォーマンス・トップを期待したい。

■まず低PER・PBRランキングに同時入着の7銘柄がリード役

 東証第2部市場は、バリュー株の宝庫だが、そのバリュー株中のバリュー株は、東証2部全銘柄平均の低PER・PBRを大きく下回る割り負け株だろう。とういことで好業績で低PER・PBRランキングの両方の上位に同時入着の以下の7銘柄にリード役を期待したい。低PER順にあげると日本ピグメント<4119>(東2)、南海プライウッド<7887>(東2)、岡山県貨物運送<9063>(東2)、ソマール<8152>(東2)、電響社<8144>(東2)、スガイ化学<4120>(東2)、フジコピアン<7957>(東2)である。最割安株の日本ピグメントのPERは4.27倍、PBRは0.31倍、第7位のフジコピアンは同じく6.95倍、0.25倍にしか過ぎない。

 このうち日本ピグメントが今3月期業績を上方修正して増配し、スガイ化学、ソマールも上方修正済みで、フジコピアンは、目下集計中の2021年12月期業績を中間業績も含めて3回上方修正し配当も2回上方修正しており、2月14日に予定している12月期決算発表時の次期業績ガイダンスが要注目となる。

■ニッチ・トップ銘柄はハイテク系からローテク系まで幅広く割拠

 ニッチ・トップ銘柄は、上場市場が東証2部からS市場に変わってもニッチ・トップ銘柄である。同銘柄は、東証2部にハイテク系からローテク系まで幅広く割拠している。そのなかでまずハイテク系で注目は、ヨウ素の伊勢化学工業<4107>(東2)、テンペン化学品のヤスハラケミカル<4957>(東2)、メッキ用薬品の上村工業<4966>(東2)、アンチモンの日本精鉱<5729>(東2)、工業用機械刃物の兼房<5984>(東2)、水素圧縮機の加地テック<6391>(東2)、海底ケーブル用光デバイスの湖北鉱業<6524>(東2)、タングステン、モリブデンの日本タングステン<6998>(東2)などだろう。

 ローテク系では新型コロナ関連の防護服のアゼアス<3161>(東2)、医療用衛生材料の川本産業<3604>(東2)、二輪車関連では中古バイク販売のバイク王&カンパニー<3377>(東2)、ブレーキホースのニチリン<5184>(東2)、計器の日本精機<7287>(東2)、バックミラーの村上開明堂<7292>(東2)のほか、ショベルの浅香工業<5962>(東2)、舶用エンジンのジャパンエンジンコーポレーション<6016>(東2)、バトミントンのヨネックス<7906>(東2)などが該当する。食品関連でもスパイスのエスビー食品<2805>(東2)、トウモロコシでんぷんの日本食品化工<2892>(東2)、高野豆腐の旭松食品<2911>(東2)、包装餅のサトウ食品<2923>(東2)などがニッチ・トップのポジションにあり、多くがコロナ禍の「第5波」収束とともに巣ごもり需要の反動懸念で昨年12月に昨年来安値まで売られたが、「オミクロン株」の感染拡大とともに、人気再燃も想定されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る