クリーク・アンド・リバー社、スマホで学べる“未来の学校”実現に前進、ARビデオ通話アプリ「Dive」で5G遠隔STEM教育を実証

■エピソテック×KDDI×ファブラボ品川×C&R社

 クリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東1)は3月9日、開発プロモーターとして推進する東京都「5G技術活用型開発等促進事業(Tokyo 5G Boosters Project)」において、KDDI<9433>(東1)の5G技術協力のもと、ファブラボ品川と共同で、エピソテックが開発したAR現場支援アプリ「Dive」による5G遠隔STEM教育の実証実験「5Gで繋がる『未来の学校』」に協力したと発表。

 なお、同実験においては、遠隔地にいる講師と受講者を5G環境のもと、双方のスマートフォン内のAR現場支援アプリ「Dive」で繋ぎ、遠隔STEM教育の実証実験を実施。受講者たちが各自のスマートフォンで「Dive」を通じてファブラボ品川を遠隔訪問し、専門家である濱中直樹氏より自助具づくりを教わる状況を想定し実証を行った。実施日=2月17日(木)。

 C&R社は現在、東京都「5G技術活用型開発等促進事業」において、開発プロモーターとしてエピソテックを含めた都内のスタートアップ企業6社の事業化をサポートしている。今回、C&R社がエピソテック、ファブラボ品川を繋ぎ、KDDIの5G技術協力により、同実証実験の実施にいたった。実証実験で使用したエピソテックの「Dive」は、スマートフォンのカメラを通して映った映像に、メモ書きやブラウザ、3Dモデルなどのデジタル情報として現場の空間や物体へ直接置くことができるAR現場支援アプリ。独自のAR技術により、遠隔にいながらも、現場の空間や物体を軸にした“あれこれ会話”を可能にし、直感的なコミュニケーションを実現。商品の説明や技術の伝承など、非対面の営業活動やカスタマーサポート、研修・教育を支援する。

 今回の実証実験では、「Dive」のビデオ通話機能を使用した5G遠隔STEM教育を実施。KDDIが運営するビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」において、西棟にいる講師と東棟にいる受講者を5G環境のもと「Dive」で繋ぎ、3Dプリンターによる自助具づくりのワークショップを行った。講師を務めたのは、ファブラボ品川の代表・濱中直樹氏。西棟の部屋には、3Dプリンターやレーザー加工機、ボール盤、ハンドツールなどを設置。東棟の教室にいる受講者が各自のスマートフォン内の「Dive」を通じてファブラボ品川を遠隔訪問し、濱中氏より自助具づくりを教わる状況を再現した。受講者からは、「講師の方と同じ空間にいるような感覚で受講できとても分かりやすかった」「立体的に質問したり教わったりできるので楽しかった」「自分の表現が簡単に伝わるので面白かった」と好評。エピソテックおよびC&R社は今後、今回の実証実験で得た知見とノウハウをもとに、「Dive」を使用した5G遠隔STEM教育の本格的な事業化にむけて、さらなるサービスの向上に努めていくとしている。

【STEM教育とは…】Science、Technology、Engineering、Mathematicsの頭文字をとった言葉で、こどものうちからロボットや IT技術に触れて自ら主体的に学ぶ力を養う教育方法のこと。

【ファブラボとは】デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた実験的な市民工房のネットワークで、以下の4つの条件を満たすもの。(1)一般市民に開かれていること(2)ファブラボ憲章の理念に基づき運営されていること(3)共通の推奨機材を備えていること(4)国際規模のネットワークに参加すること

【自助具とは…】障害や病気、加齢などによる麻痺や身体機能の低下による動作の困難を補助するための道具や器具のこと。

【AR現場支援アプリ「Dive」とは】

 スマートフォンのカメラを通して映った映像に、メモ書きやブラウザ、3Dモデルなどのデジタル情報として現場の空間や物体へ直接置くことができるAR現場支援アプリ。独自のAR技術により、遠隔にいながらも、現場の空間や物体を軸にした“あれこれ会話”を可能にし、直感的なコミュニケーションを実現。商品の説明や技術の伝承など、非対面の営業活動やカスタマーサポート、研修・教育を支援する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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