【株式市場】日経平均は朝方の296円高を保てず68円安

◆日経平均は2万6820円37銭(68円20銭安)、TOPIXは1887.07ポイント(5.83ポイント安)、出来高概算(東証プライム市場)はSQ算出にともなう売買が1億株前後加わり6億2536万株5億4627万株

 4月8日(金)前場の東京株式市場は、NY株の3日ぶり反発を受けて値がさの半導体関連株や電子部品株、精密機器株などが高く始まったが、朝寄り後は値を保てず高安混在に転換。一方、保険株の一角は金利上昇観測などから高く、大手医薬品株はディフェンシブ買いとされて続伸基調となった。日経平均は取引開始直後の296円66銭高(2万7185円23銭)を上値にダレ模様となり、午前11時には124円21銭安(2万6764円36銭)まで軟化。前引けも軟調だった。

 日本電信電話(NTT)<9432>(東証プライム)が再び上げて2000年以来の高値を更新し、ロシアのウクライナ侵攻による影響を直接は受けにくい「リスクヘッジ株」の評価に加え、東証によるTOPIX(東証株価指数)構成銘柄の浮動株比率の見直しが追い風とされ活況高。トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は3月の月次売上概況など好感され高値を更新。ピクセルカンパニーズ<2743>(東証スタンダード)は3月末の決算発表後に始まった上げ相場の需給が締まってきたとされ一段高。ホクシン<7897>(東証スタンダード)は日本の対ロシア経済制裁に木材が含まれる可能性など言われ木材高騰期待などで出直り急。ココナラ<4176>(東証グロース)はゴールドマン・サックス証券が投資評価を開始とされ一時ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はSQ算出にともなう売買が1億株前後加わり6億2536万株、売買代金は1兆5833億円。プライム上場1839銘柄のうち、値上がり銘柄数は639銘柄、値下がり銘柄数は1137銘柄。

 また、東証33業種別指数は18業種が値上がりし、精密機器、情報通信、石油石炭、水産農林、電力ガス、医薬品、鉄鋼、鉱業、非鉄金属、不動産、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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