【どう見るこの株】Hameeは底固め完了、23年4月期も収益拡大基調

どう見るこの株

 Hamee<3134>(東証プライム)は、クラウド型「ネクストエンジン」によるEC事業者支援のプラットフォーム事業、スマホ・タブレット用アクセサリー販売のコマース事業を主力としている。22年4月期は増収増益予想としている。さらに23年4月期もクラウド型「ネクストエンジン」の成長が牽引して収益拡大基調だろう。株価は上値を切り下げる形で軟調だが、1月の年初来安値を割り込まずに推移して底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■プラットフォーム事業とコマース事業が主力

 ECサイト運営業務の自動化・効率化を支援するクラウド(SaaS)型EC Attractions「ネクストエンジン」によるEC事業者支援およびコンサルティングのプラットフォーム事業、スマホ・タブレット用アクセサリー販売のコマース事業(卸売、EC小売)を主力としている。さらに新規事業として、ふるさと納税支援サービス、小学生向け見守りモバイル端末Hamic POCKET、エシカルネットショップのRUKAMOなども展開している。

 22年4月期第3四半期末時点の「ネクストエンジン」総契約社数は21年4月期末比497社増加の5236社となった。また4月7日には「ネクストエンジン」の年間流通総額が1兆円を突破したと発表している。

■22年4月期増収増益予想、23年4月期も収益拡大基調

 22年4月期の連結業績予想(損益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が21年4月期比13.2%増の140億円、営業利益が3.2%増の22億50百万円、経常利益が4.6%増の22億48百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.6%増の16億12百万円としている。配当予想は21年4月期比10円50銭増配の20円50銭(期末一括)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比10.2%増の99億79百万円、営業利益が13.3%増の18億74百万円、経常利益が19.7%増の19億28百万円、親会社株主帰属四半期純利益が26.5%増の14億48百万円だった。なお特別利益に持分法適用子会社の一部株式売却による関係会社株式売却益1億72百万円を計上している。

 プラットフォーム事業は売上高が21.4%増の20億51百万円で営業利益(調整前)が19.6%増の8億50百万円だった。主力のクラウド型「ネクストエンジン」は、売上高が17.5%増の17億06百万円で営業利益が17.1%増の8億41百万円だった。契約社数および流通金額が順調に増加し、人員増強やクラウドインフラ化への投資を吸収した。HameeコンサルティングもECサイト制作の大型案件などで伸長した。

 コマース事業は売上高が6.2%増の75億32百万円で営業利益が4.9%減の17億83百万円だった。コスメ事業のリリース(22年1月)に伴う広告宣伝投資で減益だが、売上面は新型iPhoneの年末商戦が堅調だった。売上高はEC(小売)が6.8%増の43億06百万円、リアル(卸売)が10.7%増の31億81百万円だった。

 その他(新規事業)は売上高が45.6%増の3億94百万円で営業利益が90百万円の赤字だった。累計ベースは営業赤字だが、ふるさと納税支援サービスが好調に推移して第3四半期は61百万円の営業黒字となった。

 通期予想は据え置いているが、第3四半期累計の進捗率は売上高71.3%、営業利益83.3%、経常利益85.8%、親会社株主帰属当期純利益89.8%で、利益進捗率が高水準である。通期利益予想に上振れ余地がありそうだ。さらに23年4月期もクラウド型「ネクストエンジン」の成長が牽引して収益拡大基調だろう。

■株価は底固め完了

 株価は上値を切り下げる形で軟調だが、1月の年初来安値を割り込まずに推移して底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。4月22日の終値は1090円、時価総額は約177億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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