DM三井製糖HDはノバルティス社が支払うロイヤリティー計上や「砂糖卸値41年ぶり高値」など好感され昨年来の高値を更新

■共同特許権者の田辺三菱製薬とノバルティス社の係争に仲裁裁定

 DM三井製糖ホールディングス(DM三井製糖HD)<2109>(東証プライム)は2月15日、飛び出すように上値を追って始まり、取引開始後は3%高の2080円(67円高)まで上げ、11か月ぶりに昨年来の高値を更新している。14日、多発性硬化症に対応する『FTY720』(一般名:フィンゴリモド塩酸塩)の共同特許権者である田辺三菱製薬株式会社(大阪市)とノバルティス社(Novartis Pharma AG)の係争に仲裁の裁定がなされ、ノバルティス社が支払うロイヤリティーについて、2023年3月期連結決算で一括して収益として認識すると発表し、業績上乗せの期待が出ている。これまでは、ノバルティス社が契約の有効性に関し疑義を提起している部分のロイヤリティーについては、収益としては認識しないこととしていたという。

 また、15日朝は、「砂糖卸値、41年ぶり高値、粗糖上昇、菓子需要回復も」(日本経済新聞2月15日付朝刊)と伝えられており、追い風になるとして買い材料視されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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