三協立山が高値を更新、低PBR株物色に加え仮設住宅300万人分不足の報道も買い材料視される

■南海トラフ地震を想定し提供できる住宅数は大幅に不足と伝わる

 三協立山<5932>(東証プライム)は2月27日、続伸一段高となり、8%高の740円(52円高)まで上げて約4週間ぶりに今年に入っての高値を更新している。700円台は2022年1月以来の水準。住宅用アルミサッシの大手で、「南海トラフ地震、全国で300万人余の仮設住宅不足も、専門家試算」(NHKニュースWEB2月25日15時55分)などと伝えられ、仮設住宅の備蓄拡大に向けた需要増加への期待が強まっている。また、PBR(株価純資産倍率)が0.3倍前後で解散価値の1倍を大きく下回るため、このところは「低PBR企業、東証がテコ入れ」(日本経済新聞1月27日付朝刊)と伝えられたことも買い材料視されている。

 仮設住宅不足に関するこの報道によると、南海トラフ地震が発生した場合、最悪で239万棟が全壊すると想定され、必要とされる仮設住宅は合わせて195万戸だが、提供できる数は大幅に不足し、最悪の場合12府県で131万3900戸の仮設住宅が不足する可能性があるとされた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る