アイリッジの子会社プラグインとフェイバーズクリエイションが業務提携しダイバーシティ&インクルージョンと新たなビジネスモデル創出を推進

■就労継続支援事業所利用者に収入を得ながらシステム開発を学んでもらい、IT業界でのキャリアアップを支援

 アイリッジ<3917>(東証グロース)の連結子会社でシステム開発を行う株式会社プラグイン(本社:北海道札幌市)は25日、就労継続支援事業所を運営する株式会社フェイバーズクリエイション(本社:北海道札幌市)と両社の強みを活かしたシステム開発分野における業務提携契約を締結したと発表。これに基づき両社は、就労継続支援事業所利用者の社会参画機会と新たなビジネスモデルの創出を実現する、継続的な就労機会提供の取り組みを開始する。(写真=プラグイン代表取締役 松場 耕太郎/フェイバーズクリエイション代表取締役 酒井 俊樹)

■取り組み開始の背景

 NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会の調査※1によると、就労継続支援A型事業所※2の課題は「利用者の成長(能力開発等)の促進」が65.5%、「良質な仕事の確保」が62.6%、「職員の質の向上」が38.0%であり、利用者の成長促進と良質な仕事の確保が他に比べて突出して高くなっている(選択肢より第1位から3位まで順序をつけて、1位から3位までの合計値が母数に占める割合のため、合計値は100を超える)。

 同社は、今後も成長が見込まれるIT業界においてはますます人手不足が進むことも予想される中で、両社の連携を通じてフェイバーズクリエイションの利用者の方にシステム開発等のスキルを身に着けてもらい、活躍の場を提供することは、社会貢献に加え、新たなビジネスモデルの創出にも繋がると考え、業務提携に至ったとしている。

■期待できる効果

1.利用者への安定した就労機会提供および事業所の業績向上

 プラグインは多岐にわたるシステム開発プロジェクトを手がけ、高い技術力とノウハウ、豊富な案件を有している。フェイバーズクリエイションの利用者にプロジェクトに参画してもらうことで、利用者へ安定したやりがいのある就労機会を提供し、フェイバーズクリエイションの業績にも貢献する。

2.利用者の賃金向上およびプラグインへの労働力の提供

 フェイバーズクリエイションは代表取締役がシステム開発系出身であり、IT全般を指向する利用者が多く在籍している。同提携においては、これを踏まえ平均的なA型事業所利用者の賃金より高い単価での業務発注を想定しており、プラグインは高度なスキルを有する人材を効率的に供給しながら、障がいのある方の賃金向上に貢献する。

3.利用者の再雇用先の確保とキャリアサポートの提供

 フェイバーズクリエイションは、利用者のスキル向上や再雇用先の確保に引き続き取り組む。またプラグインは、保有する技術力とノウハウの共有により利用者のスキル向上をサポートしながら、直接雇用による利用者の社会復帰を目指し、利用者のキャリアの発展を支援していく。

■今後の予定

 両社はこの業務提携を通じて、社会的な使命とビジネス成果を両立させる新たなモデルの創出に向けて共に努力していくとしている。まずは2023年9月中にフェイバーズクリエイションの子会社の運営する就労継続支援A型事業所の3名の方への就労機会提供を予定している。また今後は取り組み範囲を拡大し、より対象者数の多い就労継続支援B型※3の対象となる方への就労機会提供についても検討していく予定。

※1)「就労継続支援A型事業の課題と今後のあり方について-就労継続支援A型事業所全国実態調査報告書-」(2017年8月)
※2)障がいやメンタルヘルスの不調等で一般企業への就職が困難な方へ、雇用契約等を結び就労訓練や仕事を提供する福祉サービス
※3)一般企業への就職が困難な方で、雇用契約に基づく就労が難しい方へ、就労訓練や仕事を提供する福祉サービス
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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