ダイヤモンドエレクトリックHDが後場一段高、国交省の実証事業に選定と発表し注目集まる

■国際物流の多元化・強靭化に向けた実証輸送」で新ルート構築などめざす

 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(ダイヤモンドエレクトリックHD)<6699>(東証プライム)は4月10日の後場一段高となり、13時にかけて10%高の890円(78円高)まで上げて大きく出直っている。同日付で、子会社のダイヤゼブラ電機株式会社が国土交通省の「国際物流の多元化・強靭化に向けた実証輸送」に選定されたと発表し、買い材料視されている。株価は今年2月に1000円台を割り込んでから昨年来の安値圏で底練りを続けており、上向きに転じる契機になるかどうか注目されている。

 発表によると、同省の同事業は、ウクライナ情勢や欧州港湾におけるストライキ頻発、コロナ禍の影響や物流人材不足による物流機能の停滞、北米港湾及び内陸輸送の混雑や労使交渉の先行き懸念などの中、国際物流の多元化・強靱化を図る観点から、従来の輸送手段・ルートを代替又は補完する輸送手段・ルートについて実証輸送を実施し、その有効性を検証することを目的としている。同社は北米向けに3月から7月にかけて実証輸送を行い、輸送コスト、リードタイム、輸送品質、輸送の際の手続き、トレーサビリティ等を検証し、新規物流ルートの構築、北米向けの安定した物流網の確立を目指すという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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