商船三井など3社はアンモニア燃料船の2船級から基本設計承認(AiP)を世界で初めて取得

 商船三井<9104>(東証プライム)、常石造船、三井E&S造船の3社は4月14日、アンモニアを燃料とする外航液化ガス輸送船の開発を進めており、その基本設計に関する安全性が日本海事協会とロイド船級協会から評価されたと発表。これは世界で初めて一般財団法人日本海事協会(ClassNK)とロイド船級協会(本部:英国)の2船級から基本設計承認(AiP)を取得した事例である。

 本船は、中型アンモニア・LPG輸送船で、積載したアンモニアの一部を燃料として使用することで、CO2排出量ネットゼロを目指す。主機関は三井-MAN B&W製のアンモニア燃料2ストロークエンジンS60型(開発中)を搭載する。

 アンモニアはクリーンエネルギーとして期待されるが、可燃性・毒性・腐食性などの特性に対して安全性を確保する必要がある。また、現時点では国際的な規則が存在しない。そこで、3社は両船級協会とリスク評価を行い、AiPを取得した。

 3社は、2026年頃の竣工に向けて設計を進めるとともに、クリーンな海上輸送ソリューションを提供し、脱炭素化に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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