【株式市場】日経平均は542円安、公的資金などの6月決算を意識し次第安

◆日経平均は3万2722円33銭(542円55銭安)、TOPIXは2262.13ポイント(34.37ポイント安)、出来高概算(東証プライム)はやや増えて8億5818万株

 6月23日(金)前場の東京株式市場は、朝の円相場が1円超の円安になった割に自動車株や産業ロボ、建機株などが重く、午前9時半過ぎから軟化し始め、昨22日に高かった大手商社、鉄鋼、海運株なども上げ一服模様となった。公的運用資金などの決算が6月末に到来とされ、ここ1、2か月の株高の利益確定が活発化するとの予想。中で、東京電力HD<9501>(東証プライム)などの電力株は原発再稼働に向けた期待などで高値更新銘柄が続出し、エーザイ<4523>(東証プライム)はディフェンシブ業種でありアルツハイマー新薬という期待材料もあるとされて逆行高。日経平均は193円安で始まり、次第に値を消して午前10時前からは次第安となり、11時前に一時571円31銭安((3万2693円57銭)まで下押した。前引けも下げ幅500円台で2日続落模様となった。

 レアジョブ<6096>(東証プライム)が急伸して再び出直りを強め、政府のリスキリング支援策など好感。力の源ホールディングス<3561>(東証プライム)は業績上振れ期待が強いとされ7日続伸し連日高値。クボテック<7709>(東証スタンダード)は3日ぶりに再びストップ高となりフライホイールによる蓄電装置に関する報道を材料視。リバーエレテック<6666>(東証スタンダード)は発行株数の5%規模の自社株買いが好感され急出直り。ネクストジェン<3842>(東証グロース)は電話応対業務のDX自動化ソリューションが好感され朝から買い気配のままストップ高。

 新規上場のARアドバンストテクノロジ<5578>(東証グロース)は前場、買い気配のまま初値がつかず、前引けは2142円(公開価格1260円の1.7倍)で買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は8億5818万株、売買代金は2兆4006億円。プライム上場1833銘柄のうち、値上がり銘柄数は208銘柄、値下がり銘柄数は1585銘柄。

 東証33業種別指数は電力ガスを除く32業種が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る