マーケットエンタープライズ、京都府では初めての長岡京市が「おいくら」で不要品リユース事業をスタート

■新施策導入で廃棄物減量とリユース促進へ

 京都府長岡京市(市長:中小路 健吾)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2023年6月29日(木)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を廃棄物として捨てずに再利用する仕組みを構築し、長岡京市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 長岡京市では、家庭で不要となった家具・家電製品などを必要としている市民へ譲る「家庭用品活用コーナー」の運営や、市民団体によるリユースショップイベントの運営支援など、リユース活動に取組んできた。しかしながら、利用者は限られており、さらなるリユース促進のためにも新たなリユース施策導入の必要性を感じていた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心に事業展開しており、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、長岡京市が働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)の方に利用されている。

■長岡京市の課題と「おいくら」による解決策

 長岡京市では、粗大ごみの戸別回収を行なっているが、市民が不要品を自宅の外に運び出さなければならず、「自分で運び出せないので、家の中まで収集しに来て欲しい」という声が寄せられることもあった。「おいくら」は、希望すれば、自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。さらに長岡京市が回収を行なっていないテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電リサイクル法対象の製品も、まだ活用できるものであれば、売却が可能である。なお、市民の「おいくら」サービス利用に関する費用負担はもちろん、長岡京市の費用負担もない。

■今後について

 6月29日(木)より、長岡京市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。長岡京市と「おいくら」の連携によって、廃棄ではなく売却という形で不要品のリユースを簡単にできることを市民が認知することにより、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれる。加えて、市民・自治体双方の廃棄コスト削減による経済的負担の軽減へと繋がる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■京都府長岡京市

 約1200年前に長岡京の都が置かれた歴史あるまちである。京都盆地の西南部に位置し、北は向日市・京都市、東は京都市、南は大山崎町、西は西山連峰を境に大阪府と接している。交通は、東部をJR東海道本線、中央部を阪急京都線がそれぞれ並行して通過し、京都へはJR長岡京駅・阪急長岡天神駅から10~15分、大阪へは26~40分で行くことができ、交通の便に恵まれている。

・人口:82,154人(男39,770人、女42,384人)(2023年6月1日現在)
・世帯数:37,661世帯(2023年6月1日現在)
・面積:19.17平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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