ヨシムラ・フード・ホールディングスは急騰、ホタテ加工会社の子会社化でマーケットシェア拡大を狙う

■北海道産ホタテの2大産地で調達権利を獲得し海外展開を強化

 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>(東証プライム)は30日、247円高(24.63%高)の1250円(9時18分)まで上げて年初来高値を更新し急騰している。東証プライム市場ランキングは第1位。同社は29日、2023年8月29日開催の取締役会において、株式会社ワイエスフーズの発行済株式70%を取得し、子会社化することについて決議したと発表した。このことを材料視している。

 同社は、食品の製造販売を行う中小企業の支援・活性化を目的とする持株会社。同社は、北海道茅部郡森町に本社と工場を構え、主に噴火湾沿岸で漁獲されたホタテの加工を行う株式会社ワイエスフーズの発行済株式70%を取得し、子会社化することを決めた。

 ワイエスフーズは、噴火湾沿岸とオホーツク海沿岸の2大産地で漁獲される日本産ホタテの調達権利を持ち、高い品質管理能力を持つ生産加工設備を保有する企業。同社は、国内外で需要が増加する日本産ホタテの輸出にも積極的に取り組んでいる。

 ヨシムラ・フード・ホールディングスは、ワイエスフーズと既存子会社の株式会社マルキチが持つリソースとノウハウを共有することで、ホタテ業界における更なるマーケットシェアの拡大と業績向上が期待できる。また、シンガポールで水産品卸売業を行う子会社のSin Hin Frozen Food Private Limitedとも連携し、海外販路やネットワークを強化する。さらに、北海道の水産と、その他食品企業のグループ化を促進し、北海道における食品事業の拡大に向けて取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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