海運株が軒並み高値、川崎汽船は5%高、商船三井は3%高、運賃、円安、配当、PBRなど共鳴の見方

■運賃「中型ばら積み5割高」とされ株価は再びジリ高に

 9月4日午前の東京株式市場では、大手海運株が軒並み高値を更新する相場となり、午前10時40分にかけて川崎汽船<9107>(東証プライム)は5%高に迫る5310円(225円高)まで上げて2007年以来の高値に進み、商船三井<9104>(東証プライム)は3%高の4245円(121円高)、日本郵船<9101>(東証プライム)も3%高の4065円(107円高)となっている。運賃市況の値戻し、円安、配当利回りの高さ、PBR(株価純資産倍率)向上への期待などが共鳴する相場と見られている。

 運賃市況については、「中型ばら積み、用船料反発、5割高、南米産穀物、輸出増で需要」(日本経済新聞8月23日付朝刊)と伝えられ、3銘柄とも上げ一服模様から再びジリ高傾向に転じてきた。予想配当利回りは、川崎汽船が年6%前後、商船三井が同5%台、日本郵船は同4%前後となっている。9月中間配当を意識して買いつける動きも広がってきたようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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