東洋水産は後場、上場来高値を更新、第2四半期の大幅増益と通期予想の増額修正など好感

■第2四半期累計の営業利益は57%増加、通期予想は慎重すぎの見方も

 東洋水産<2875>(東証プライム)は10月31日の後場、急動意となって上値を追い、13時半にかけて9%高に迫る6980円(552円高)まで上げ、約4か月ぶりに上場来の高値を更新している。昼12時半前に第2四半期決算と通期業績予想の増額修正、増配を発表し、注目再燃となった。配当は2024年3月期の中間配当を1株につき20円増の60円の予定とした。期末配当は60円の予定を据え置いたが、中間配と同様の期待が出ている。

 第2四半期連結決算(2023年4~9月・累計)は、国内即席麺、低温食品、海外即席麺の主要セグメントで増収を確保し、継続するコストアップを国内外の価格改定で吸収、売上高は前年同期比10.3%増加し、営業利益は同57.1%増加した。3月通期の連結業績予想は、売上高を据え置いた一方、営業利益は5月に開示した従来予想を4.0%上回る見込みに見直し、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.6%上回る見込みに見直した。第2四半期までの好調さに比べ、通期の予想は慎重すぎるとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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