【株式市場】日経平均は587円安、金利高への警戒感から後場一段と下げ大幅反落

◆日経平均は3万2858円31銭(587円59銭安)、TOPIXは2359.91ポイント(27.29ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億4582万株

 12月7日(木)後場の東京株式市場は、正午頃から為替が円高方向に動意づき、午前中に参院で答弁した日銀総裁の発言が影響したもようで、みずほFG<8411>(東証プライム)などが一段強い値動きに転じた一方、トヨタ<7203>(東証プライム)や三菱商事<8058>(東証プライム)などは一段軟化して始まり、東京エレク<8035>(東証プライム)などは14時半過ぎまでジリ安を継続。個別に東京電力HD<9501>(東証プライム)などは一段高。日経平均は前場の安値を下回って始まり、下げ幅500円台で一進一退の中、14時過ぎに631円21銭安(3万2814円69銭)まで下押して大引けも大幅安のまま前日比で反落となった。

 大阪ソーダ<4046>(東証プライム)が一段と上げ円高を好感とされて高値更新幅を拡大。ミガロホールディングス<5535>(東証プライム)も一段と上げ、顔認証プラットフォームの三菱地所<8802>(東証プライム)への納入など好感され上場来の高値を更新。富士ソフト<9749>(東証プライム)も一段ジリ高となり上場子会社4社の完全子会社化による合理化効果に期待。オーエス<9637>(東証スタンダード)は阪急阪神HD<9042>(東証プライム)による買収を受けてストップ高。ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)は中盤にかけて一段と上げ胃酸分泌抑制剤の中国における適応拡大など材料視。フーディソン<7114>(東証グロース)は一段上げて始まり18日上場の雨風太陽(5616)と類似業態で期待とされ底値圏から急出直り。

 上場2日目のQPS研究所<5595>(東証グロース)は初日の後場ストップ安となったが7日は一転急反発。

 東証プライム市場の出来高概算は15億4582万株(前引けは7億4947万株)、売買代金は3兆7011億円(同1兆8035億円)。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は249(前引けは209)銘柄、値下がり銘柄数は1382(同1414)銘柄。

 東証33業種別指数は5業種(前引けは4業種)の値上がりにとどまり、電力ガス、保険、空運、銀行、陸運が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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