【マーケットセンサー】個人投資家の売りと海外投資家の買いが激突する相場へ?

■個人投資家は利益確定や銘柄入れ替え、海外投資家は米国市場の史上最高値に追随

 1月第2週の東京市場では、個人投資家が現物と先物で合計1兆2千億円以上の売り越しを記録した。その背景には、利益確定や銘柄入れ替えなどの動機があったと考えられる。一方、海外投資家は、米国市場で史上最高値を更新した半導体関連株などに買いを集中させた。これにより、日経平均株価は3万6千円台を挟んだ高値もみ合いとなった。

 今後、個人投資家は、売りから入るか買いから入るかの判断に迫られる。特に、中国で取引が一時停止されたETFの組み入れ銘柄は、個人投資家の売りと海外投資家の買いの対立が顕在化する可能性がある。「売りたい強気」と「買いたい弱気」の心理が相場を揺さぶるだろう。

 一方、「買いたい弱気」派は、バリュー株に目を向けるかもしれない。半導体関連株の牽引で相場全体が上昇すれば、割安感のある銘柄にも水準訂正のチャンスがある。また、新NISAで口座を開設した個人投資家の買いも期待できる。バリュー株は、相場が調整局面に入っても下値抵抗力があるというメリットもある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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