LibWorkは24年6月期2Q累計大幅増益、通期も上振れの可能性

(決算速報)
 LibWork<1431>(東証グロース)は2月9日の取引時間終了後に24年6月期第2四半期累計連結業績を発表した。前回予想(23年11月10日付で各利益を上方修正)を上回る大幅増益で着地した。受注が回復傾向となり、原価低減や販管費見直しなどの施策も寄与した。通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の好調を勘案すれば通期も上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお公募による新株式発行および株式売出しを発表した。株価はボックス展開の形だが、レンジ下限から反発の動きを強めている。ボックスから上放れの展開を期待したい。

■24年6月期2Q累計は計画超の大幅増益、通期も上振れの可能性

 24年6月期第2四半期累計(23年7月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比20.9%増の78億84百万円、営業利益が4.3倍の3億61百万円、経常利益が4.4倍の3億83百万円、親会社株主帰属四半期純利益が7.1倍の2億44百万円だった。

 前回予想(23年11月10日付で売上高を下方修正、各利益を上方修正して売上高77億円、営業利益2億30百万円、経常利益2億37百万円、親会社株主帰属四半期純利益1億21百万円)を上回る大幅増益で着地した。

 全国の新設住宅着工数(持家)が低迷する状況でも、独自のデジタルマーケティング集客、異業種とのコラボレーションを中核とする顧客層の拡大、プラットフォームサービスの拡大などにより受注が回復傾向となった。さらに原価低減や販管費見直しなどの施策も寄与した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が24億36百万円で営業利益が2億29百万円の損失、第2四半期は売上高が54億48百万円で営業利益が5億90百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて売上高が23年6月期比19.9%増の170億円、営業利益が97.2%増の5億90百万円、経常利益が91.0%増の6億円、親会社株主帰属当期純利益が113.2%増の3億70百万円としている。配当予想も据え置いて、23年6月期と同額の6円40銭(各四半期末1円60銭)としている。予想配当性向は38.2%である。

 売上高は過去最高で、各利益はV字回復の見込みとしている。重点施策としてエリア・顧客層・販売チャネル拡大を推進するとともに、グループ全体でコスト削減を推進する方針としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高46%、営業利益61%、経常利益64%、当期純利益66%と順調である。通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の好調を勘案すれば通期も上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

 なお公募による新株式発行および株式売出しを発表した。公募増によって事業拡大に向けた資金を調達するとともに、株式売出しによって株式分布状況の改善および流動性の向上を図る。

■株価は反発の動き

 株価はボックス展開の形だが、レンジ下限から反発の動きを強めている。ボックスから上放れの展開を期待したい。2月9日の終値は795円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円74銭で算出)は約47倍、今期予想配当利回り(会社予想の6円40銭で算出)は約0.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS149円99銭で算出)は約5.3倍、そして時価総額は約185億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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