松田産業は24年3月期3Q累計減益、通期も減益予想で25年3月期回復期待

(決算速報)
 松田産業<7456>(東証プライム)は2月9日の取引時間終了後に24年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。貴金属リサイクルの販売量減少や食品関連事業の経費増加などにより減益だった。そして通期の減益予想を据え置いた。積極的な事業展開により25年3月期の収益回復を期待したい。株価は水準を切り上げて昨年来高値圏だ。24年3月期減益予想は織り込み済みであり、1倍割れの低PBRも評価して上値を試す展開を期待したい。

■24年3月期3Q累計減益、通期減益予想据え置き

 24年3月期第3四半期累計連結業績は売上高が前年同期比0.3%増の2713億88百万円、営業利益が37.1%減の71億81百万円、経常利益が30.0%減の79億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益が33.0%減の53億43百万円だった。

 貴金属リサイクルの販売量減少や食品関連事業の経費増加などにより減益だった。営業外では持分法投資利益が2億64百万円増加(前年同期は3億45百万円、当期は6億09百万円)し、為替差損益が5億24百万円改善(前年同期は為替差損3億53百万円、当期は為替差益1億71百万円)した。

 貴金属関連事業は、売上高が2.4%減の1867億01百万円で、セグメント利益(営業利益)が43.5%減の53億19百万円だった。宝飾分野からの貴金属リサイクル取扱量は増加したが、電子デバイス分野の生産活動低下に伴って主力の電子デバイス分野の貴金属リサイクルの取扱量・製品販売量が減少した。

 食品関連事業は、売上高が6.7%増の847億47百万円だが、セグメント利益が7.3%減の18億61百万円だった。畜産品および農産品の販売量増加と販売価格上昇で増収だが、運送費・保管料の増加や仕入価格上昇などにより減益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が885億64百万円で営業利益が24億18百万円、第2四半期は売上高が902億16百万円で営業利益が26億63百万円、第3四半期は売上高が926億08百万円で営業利益が21億円だった。

 通期連結業績予想(23年11月10日付で上方修正)据え置いて、売上高が23年3月期比2.6%増の3600億円、営業利益が27.6%減の100億円、経常利益が20.5%減の110億円、親会社株主帰属当期純利益が21.6%減の76億円としている。配当予想も据え置いて23年3月期比10円増配の60円(第2四半期末30円、期末30円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は20.6%となる。

 第3四半期累計の進捗率は売上高75%、営業利益72%、経常利益72%、純利益70%と概ね順調である。24年3月期は減益予想だが、積極的な事業展開により25年3月期の収益回復を期待したい。

■株価は昨年来高値圏

 株価は水準を切り上げて昨年来高値圏だ。24年3月期減益予想は織り込み済みであり、1倍割れの低PBRも評価して上値を試す展開を期待したい。2月9日の終値は2617円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS291円42銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の60円で算出)は約2.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS3238円61銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約704億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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