ファーストアカウンティングが急伸しストップ高、上場後初の配当を実施、経理AIソリューションなど好調

■前12月期は売上高57%増加、今期も34%増を想定し増配

 ファーストアカウンティング<5588>(東証グロース)は2月14日、時間とともに上げ幅を広げる相場となり、午前11時過ぎにはストップ高の2216円(400円高、22%高)まで急伸し、後場もストップ高買い気配で売買を開始。約4か月ぶりの2200円台に進んでいる。

 会計分野に特化したAIソリューション事業(経理AI事業)を提供し、13日の午後に発表した2023年12月期の決算が各利益ともそろって黒字化したことや、23年9月の株式上場後初の配当を実施することなどが好感されて買い集中となった。

 23年12月期は、会計帳票の入力業務及び確認作業を効率的に実施できるクラウド型AIプラットフォーム『Remota』が引き続き好調に推移したほか、経理DXを支援するサービスなどが伸び、売上高は前期比56.9%増の12億32百万円と大幅に拡大した。12月期の配当(期末のみ実施)は1株につき1円55銭の予定とした。23年9月に株式を上場して以来、初の配当になる。

 今期・24年12月期は、23年に導入されたインボイス制度によって経理業務の現場負担が増加したことなどを受け、経理DXへのニーズはより一層高まると想定。業績予想は、売上高を16億53百万円(23年12月期比34.2%増)と引き続き大幅な拡大を見込み、営業利益は1億67百万円(同32.4%増)、当期純利益は4億38百万円(同3.5倍)とやはり大幅な拡大を見込む。配当(24年12月期)も増配し1株につき2円20銭を予定する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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