日本KFCホールディングスが急伸し一時ストップ高、1位株主・三菱商事の売却に外資系ファンドなど応札のもようと伝えられ思惑膨らむ

■近く1次入札実施とされ、新たな株主との新展開に期待

 ケンタッキーフライドチキンの日本KFCホールディングス<9873>(東証スタンダード)は2月28日、午前10時半頃から一段と上げて前場はストップ高の4335円(700円高、19%高)で前引けとなり、後場は昼12時45分にかけて12%高の4070円(435円高)前後で推移し、売買交錯となっている。日経電子版の速報ニュースが、「三菱商事、『ケンタッキー』の日本KFC全株売却へ、近く入札」(2月28日午前10:43)と伝え、「入札には外資系ファンドのほか、外食大手が応札するもよう」などとしたため、新たな株主との新展開に期待が膨れた。後場は目先の売りも増えているもようだが、入札にどのような顔ぶれが登場するか期待は強いようだ。

 報道によると、「近く実施する1次入札には外資系ファンドのほか、外食大手が応札するもよう。三菱商事は応札者と条件面で交渉に入り、最終候補を選定するとみられる」という。株式市場関係者からは、どのような買い手が現れるかによって再び急伸する可能性をはらむ、との見方が出ている。

 三菱商事<8058>(東証プライム)は日本KFCホールディングスの株式を35%保有する1位株主。両社とも昼12時30分現在で特段の発表はないが、三菱商事は2月6日付でコンビニエンスストアのローソンの持分法適用会社化を発表しており、コンビニ事業へのシフトを進める戦略とみられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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