【話題】トヨタの市場寄与度が低下

■日経平均に対する倍率が0.41倍台へ低下、13年型モミ合い再来も予想される

トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)の日経平均に対する倍率がこのところ低下傾向にある。4月上旬頃には、トヨタ株は日経平均に対し0.430倍ていどだったが、足元では0.420倍を切るところまで低下している。

4月上旬頃までは、仮に、日経平均が1000円高すればトヨタは430円高する計算だったが、現在では日経平均1000円高に対し410円高に縮まっていることになる。

これまでは、日経平均が上がればトヨタも上がる、あるいはトヨタが上がれば日経平均も上がるという関係だったが徐々に両者の関係が薄れつつあるといえる。

2016年3月期は増益だが、前3月期の2ケタ増益から1ケタ増益にとどまる見通しで、業績寄与度の大きい円安もやや頭打ちの傾向にあることなどがあるものとみられる。

3月24日の年初来高値8783円から既に2カ月を迎えようとしている。このままだと、2013年5月の高値から2014年10月まで1年半モミ合った状態が再来するのではないかと身構え、トヨタ以外の銘柄に目を向ける必要があるとする市場関係者もいる。

 

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