【株式市場】日経平均は387円安となり大幅反落、ただ後場はイスラエルとイランの緊張を織り込む様子

◆日経平均は3万9451円85銭(387円06銭安)、TOPIXは2706.51ポイント(7.94ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は17億9795万株

 4月3日(水)後場の東京株式市場は、イスラエルとの緊張が高まったイランの出方が注目された一方、イラン原油は日本の原油輸入量の15%に過ぎないとされ、産業への影響は限定的と楽観視する様子もあり、前場活況高で高値更新のINPEX<1605>(東証プライム)は一進一退に転換。13時に業績計画など発表した伊藤忠商事<8001>(東証プライム)が急激に上げ、他の商社株も持ち直すなど追随がみられ買い意欲回復の様子。三菱UFJ・FG<8306>(東証プライム)は一段ジリ高。日経平均は前引けから40円ほど持ち直して369円安で始まり、13時頃からは下げ幅200円前後で底堅い相場となったが、ファーストリテ<9983>(東証プライム)の1500円安などが影響してなかなか戻せず、大引けは387円安と大きく反落した。

 後場は、石油資源開発<1662>(東証プライム)が資源株の中で値もちが良く、原油高に加え国内の石油・天然ガス探鉱・開発と天然ガス・LNG供給事業の強化方針も好感。サイゼリヤ<7581>(東証プライム)は13時過ぎにかけて一段と上げ2日発表の月次売上高27.9%増など好感。東京コスモス電機<6772>(東証スタンダード)は新中期計画が好感されて急伸高値。NANO MRNA<4571>(東証グロース)は、「裸のmRNA」からなる安全な新型コロナワクチン開発との発表を受けて前場ストップ高まで上げ後場は大引けまで買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は17億9795万株(前引けは8億5367万株)、売買代金は4兆7609億円(同2兆4592億円)。プライム上場1652銘柄のうち、値上がり銘柄数は807(前引けは718)銘柄、値下がり銘柄数は791(同869)銘柄。

 東証33業種別指数は15業種(前引けは13業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、電力ガス、海運、銀行、卸売り、倉庫運輸、ゴム製品、非鉄金属、石油石炭、水産農林、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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