富士通、スーパーコンピュータ「富岳」で学習した大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を公開

■日本語に特化した130億パラメータの大規模言語モデル

 富士通<6702>(東証プライム)は5月10日、スーパーコンピュータ「富岳」で学習した大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を公開した。これは、日本語能力に優れ、研究やビジネス利用にも期待されるモデルである。演算速度を6倍、通信速度を3倍に高速化し、130億パラメータのモデルとして、日本語ベンチマークで最高性能を達成している。

 東京工業大学、東北大学、富士通、理化学研究所などの研究機関が共同で開発したFugaku-LLMは、国産CPUを用いた演算高速化と通信高速化に成功。透明性と安全性を確保しつつ、日本語データで学習を行い、人文社会系のタスクで高いベンチマーク性能を発揮する。

 GitHubやHugging Faceを通じて公開されたFugaku-LLMは、ライセンスに従い研究および商業目的で利用可能。富士通は、Fujitsu Research Portalを通じてFugaku-LLMを提供開始し、科学シミュレーションと生成AIの連携など、次世代の革新的な研究やビジネスへの応用が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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