科研製薬は『長期経営計画2031』に掲げた戦略を着実に実行しPBR1倍超えの実現を図る、IR活動も積極化

■「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を開示

 科研製薬<4521>(東証プライム)は5月17日の午後、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」を発表し、PBR(株価純資産倍率)については2024年3月末時点で0.91倍と1倍を下回る状況にあることなどを挙げ、22年5月に公表した『長期経営計画2031』に掲げたビジョンとその実現に向けた戦略を着実に実行することで、PBR1倍超えの実現を図るとした。

【具体的な取り組み】
(1)収益性の向上
『長期経営計画2031』では、10年間で2000億円の戦略投資枠を設定している。財務規律を意識しつつ、研究開発やM&A・導入等の戦略投資へ優先的にキャッシュを配分することにより、『長期経営計画2031』の戦略である「3Xs」(下記)を遂行し、パイプラインの増強、および新薬の上市を通じた売上高、純利益増加を目指す

<長期経営計画2031の戦略「3Xs」>
・研究開発 Transformation
・海外展開 Transformation
・経営基盤 Transformation

(2)政策保有株式の縮減
今後5年内に2024年3月末比で30%相当を縮減する

(3)積極的なIR活動
IR、SRを専門に行う部署(広報IR部)の設置を通じて投資家とのコミュニケーションを活発に行うことや、マテリアリティ改定とサステナビリティ情報開示の拡充(サステナビリティ説明会の開催等)により、一層の資本コスト低減を目指す

(4)取締役(社外を除く)賞与・株式報酬制度の改定
中長期的企業価値向上に向けたインセンティブ強化を目指し、取締役の賞与・株式報酬制度の一部見直しを実施する
(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る